支援先から「これ、AIに入れて大丈夫?」と聞かれたとき、何を確認し、どう答えるか。中小企業を支援する立場から、生成AIとセキュリティを考えます。

各回の記事

  1. 第1回

    「ChatGPTに顧客情報を入れても大丈夫?」まず確認したい3つのこと

    支援先の社長から「顧客情報を入れて営業資料を作らせても大丈夫ですか」と聞かれたら。「原則だめ」と線を引く代わりに、何に使うのか・その情報は本当に必要か・どのAIをどんな環境で使っているのか、の3つを順に確認する進め方を整理します。

この連載で使う「4つの問い」

生成AIを仕事で使うときの4つの問い。①何をAIに入れるか ②AIにどこまでアクセスさせるか ③出力を何に使うか ④どこまでAIに任せるか
生成AIを仕事で使うときの4つの問い

生成AIを仕事で使うときに見ておきたいことは、4つあります。①何をAIに入れるか(自分が入力・添付する情報)、②AIにどこまでアクセスさせるか(メール・ファイル・予定・社内情報など、AIが参照できる範囲)、③出力を何に使うか(自分用/社内/顧客/外部公開など)、④どこまでAIに任せるか(下書き/人が確認して実行/AIが直接実行)。

この連載では、実際に受ける質問を入り口に、この4つのどれに関わる話なのかを都度確かめながら進めていきます。

4つ全部を毎回チェックするものではありません。 チャットで文章を書かせるだけなら、主に①と③。ファイルや業務基盤につなぐようになると②が効いてきます。AIに実行までさせるなら④です。深く使うほど、見るべき問いが増える——そのくらいの位置づけで置いてあります。

この連載について

岡 実(オカピー・パートナーズ代表・中小企業診断士)。製造業の現場と、支援機関・業界団体での生成AI研修を通じて得た実務上の判断を書いています。

支援機関の職員向け生成AI研修の実際は、実務ノート「生成AI研修は、説明より「やってみる」時間を増やした」で扱っています。